2024年3月21日、通訳の水原一平氏のドジャース解雇のニュースが日本だけでなく世界中を飛び回っています。
このブログ記事では、大谷翔平選手も責任を問われる可能性があるのかとなぜ水原氏は一度発した弁明を覆したのかについて検証してみました。
大谷翔平選手が責任を問われる?
結論から言って、大谷翔平選手が責任を問われる可能性はありえます。
国際弁護士である清原博弁護士は次のようにコメントされています。
清原氏は「仮に水原さんの賭け事が違法なものであった場合、その違法な賭け事を大谷選手が手助けするようなことがあれば、やはり水原さんの刑事責任と共に大谷選手も責任を問われる可能性がある」と指摘した。
引用元 日刊スポーツ
さらに具体的な説明として
「具体的には大谷選手が水原さんが違法な賭博をしていることを知っていて、そこで作った借金の穴埋めのために、大谷選手が自分の銀行口座から胴元への送金を許可し、承諾した。こういう事実が出てきた時には、大谷選手が水原さんの違法賭博を手助けしたと考えられてしまって、大谷選手も責任を問われる可能性が出てくる」
引用元 日刊スポーツ
もしも大谷翔平選手がこの送金について了承していたならば、捜査当局は大谷翔平選手から直接事情を聞きたいと考えるだろうとのことです。
報道内容を整理
報道内容を整理
これまでの報道内容を整理してみます。
・水原氏は2021年にサンディエゴのカジノでカジノ経営者のマシュー・ボウヤー氏と知り合った
・水原氏は2021年後半からスポーツ賭博にはまってしまい、借金が約1億5000万円に膨らんだ
・水原氏は当初「ドラフトキングス」というブックメーカーを経由して賭けをしていた
・その後、ボウヤー氏経由でスポーツ賭博をするようになった
・借金は6億8000万円まで膨らんだ
ドラフトキングスは合法なブックメーカーであり、ボウヤー氏を経由してのスポーツ賭博は違法でした。そのため水原氏は自分のやっているスポーツ賭博が合法だと思い込んでいたとのこと。
水谷氏の説明
水原氏はスポーツ紙の取材に対し次のように釈明しました
・野球を対象に賭けたことはない。賭けたのは、サッカー・バスケットボール・アメリカンフットボール(大学生の試合も含む)
・自分はギャンブル依存症
・だがギャンブルは苦手で勝ったことがない
・負けを取り返そうとして、さらに負けとしまい借金が雪だるま式に膨らんだ
さらに続く水原氏の説明は以下の通りです
・約6億7000万円に膨れ上がった借金の肩代わりを大谷翔平選手に頼んだ
・大谷翔平選手は水原氏を助ける事を決めてくれた
・大谷翔平選手は、コンピューターに自分でログインし水原氏の前で、ブックメーカーへ送金を行った
大谷翔平選手サイドの動き
・大谷翔平選手サイドのスボークスマンが水谷氏の釈明を全面否定
・大谷翔平選手の弁護士が「大谷は水原氏に資金を盗まれた被害者であり、当局に一任している」という声明を出した
スポークスマンと弁護士が声明を出した翌日、水原氏は自身の発言の大部分を撤回して次のように証言しました
・大谷翔平選手は、水原氏がギャンブルをしていたことや借金があることや返済に関することは何も知らなかった
・借金を肩代わりしてほしいと証言したこともなかった
・すべては自分の責任
・窃盗の疑いがかけられていることに「コメントはできないと言われている」と
・発言の撤回やコメントできないことに関して、誰からの指示なのかとの質問に対しては、答えることを拒否したとのことです
なぜ水原氏は翌日に一度語った弁明を撤回したのか
結論から言って、大谷翔平選手を守るための苦肉の策だと思われます。
つまり、大谷選手が「事情を知っていた場合」と「事情を知らなかった場合」とでは捜査当局の対応が変わってくる可能性があるからです。
水原氏は、身から出たサビとは言え、大谷翔平選手にこれ以上被害が及ばないように窃盗(せっとう)の罪まで背負う覚悟なのでしょうか。
大谷翔平選手と水原一平氏の胸中を想像するとなんともやりきれない気持ちになります。
一平が違法と知らず賭博で大負け
— Yuto-ü (@Yuto_17154_UT) March 21, 2024
↓
大谷が肩代わり(違法とは知らず?)
↓
違法賭博だった
↓
送金主が大谷なので警察が大谷を調査
↓
代理人弁護士が否定も兼ねて、一平を告発
↓
一平「肩代わりしてもらった」
↓
肩代わりでも関与したことに
↓
大谷を守るため前言撤回
「大谷の金を勝手に使った」
【追記】本当に大谷翔平選手がお金を盗まれた可能性も
LAタイムズのヘルナンデス記者の発言をまとめました(スポニチアネックスの記事を参考)
・水原氏が球団に話した内容は「自分の借金を大谷選手が払った」
・そんなに深刻な雰囲気ではなかった
・大谷翔平選手は、水谷さんのこの発言を聞いて疑問に感じた
・あれ?おかしいな、と感じた大谷翔平選手は「ぼくはお金を盗まれたんだ」と自ら球団にアピールしたようだ
・この大谷翔平選手の発言をきっかけに水原氏の解雇の流れに急転したらしい
ヘルナンデス記者の話によれば、大谷翔平選手は水谷さんの借金を肩代わりしたわけではなく、自身のお金を盗まれたということになります。
だいぶん情報が錯そうしています。
しかしながらドジャースはこの問題に関して、何もしゃべらないと明言していることもあり、大谷翔平選手も何も語らない可能性が高いです。
もしかしたらこれ以上の話は出てこないかしれません。
【追記】水原氏がウソを言っていた可能性も?
ESPNのティシャ・トンプソン記者は、次のように語りました。
・大谷翔平選手は、水原氏がドジャースの幹部と選手に説明と釈明をするまで自分の口座からお金が無くなっていることに気づいていなかった
・当然そのお金が何に使われたのかも知らなかった
・大谷翔平選手は、そこで初めて水原氏がギャンブルの借金返済に自分の金を使ったと知った
根拠となる記事はこちらです。
「複数筋によると、大谷選手はその時に銀行口座からから金がなくなっているのに気づいた」
直近の水原氏のインタビューで、借金を肩代わりをした形で大谷選手自身が送金の操作をしたという内容が180度変わったことになり、トンプソン記者が水原氏に「嘘をついたのか?」とたずねると、水原氏は「そうだ」と答えたということだ。
引用:マイクロソフトニュース
まとめ
水谷氏の違法賭博に関して、大谷翔平選手も責任を問われる可能性があるのか、またなぜ水原氏は一度発した弁明を覆したのかについて検証してみました。
最後までお目通しいただきありがとうございました。