2024年5月6日、武居由樹選手がモロニー選手に勝って世界チャンピオンになりました。
試合前には井上尚弥選手の提案で、井上尚弥選手vs武居由樹選手のマススパーが行われたとのこと。
そのマススパーの裏側についてまとめました。
武居由樹選手がモロニーに勝てたのは井上尚弥のスパーのおかげだった?
八重樫トレーナーが語る井上尚弥vs武居由樹のマススパーの裏側
八重樫トレーナーが自身のYouTubeチャンネルで「武居由樹vsモロニー」を振り返って総括致しました。
こちらの動画は、約30分の切り抜きショート動画です。
そしてこちらが元になっている動画です。
この動画の一番の見どころは、井上尚弥選手が八重樫トレーナーに提案した「井上尚弥対武居由樹」のマススパーの話のところです。
クリックするとちょうどその見どころのシーンから始まります。
こちらがその内容をまとめたものです
- 井上尚弥選手からが八重樫トレーナーに「武居由とマススパーをやってもいいですか」と言ってきた
- マススパーをやるかやらないかは武居選手に選択権はなく、八重樫トレーナーが決める
- 大橋会長は、ケガが怖いからやらせたくなかったが八重樫トレーナーがGoを出した
- 10ラウンドのマススパーで、最初の2ラウンドで武居選手の動きは井上尚弥選手に見切られた
- 3ラウンド以降は武居選手は生殺し状態で井上尚弥選手にやられ続けた
- 最後10ラウンドは、武居選手はガードすることしかできなくなってしまった
- 井上尚弥選手は、「武居!このままじゃ(レフェリーに試合を)止められるぞ、手を出せ、手を出せ」と言いながらパンチを出し続けてくれた
- もし試合だったらTKO負けになるような状況だった
そのマススパーを見ていた八重樫トレーナーの気持ちがこちら
- 井上尚弥選手が武居由樹選手に「このままじゃ止められるぞ。手を出せ、手を出せ」と言っているのを見て思わず感動してしまった
- 八重樫トレーナーがスパーリングの相手をしてきた井上尚弥選手が、自分の弟子である武居由樹選手を励ましてくれているのだとわかり嬉しかった
- 激励してくれていると思い胸が熱くなった
- このマススパーと同じ状況が、モロニー戦の12ラウンドのラスト30秒で起きた
- 武居由樹選手は井上尚弥とのマススパーでの極限の状態を経験してたからこそ、モロニーの猛攻をしのぐことができたのだと思う
- あのマススパーがなかったら武居由樹選手はグロッキーになっていたかもしれない
- 井上尚弥選手には本当に感謝している。本当にありがとうですよ。
大橋会長がこのマススパーについて語るシーン(試合終了直後の会見で)
大橋会長と井上尚弥選手がこのマススパーについて語るシーン(試合翌日のジムでの会見)
このマススパーについて大橋会長と井上尚弥選手も会見で説明しています。
クリックするとそのシーンから始まります。
井上尚弥選手の優しさが光ります
🔥🔥🔥#inouenery #tokyodome #5月6日 pic.twitter.com/XLjyJVk9io
— 井上尚弥 Naoya Inoue (@naoyainoue_410) May 5, 2024
プロ・アマを通して一度もダウンをしたことがない井上尚弥選手。
そんな井上尚弥選手でも万一ダウンしてしまった場合を想定してシミュレーションをしているとのこと。そのシミュレーションがあったからこそ、ネリに初回ダウンさせられても冷静に対応するみとができたわけですね。
武居由樹選手がモロニー選手と闘って追い詰められるという事態を想定して、このマススパーを提案したのでしょう。
井上尚弥選手って後輩思いのいい先輩ですね。大橋会長が言うように大橋ジム一丸となってもぎ取ったチャンピオンベルトですね。
マススパーとは
マススパーとはマススパーリングの省略した言い方です。
マススパーリングは、対戦相手にパンチを思い切り当てずに軽く当てる程度にとどめる実戦形式の練習です。
一方スパーリングは、試合に近いテンションで対戦相手に思い切りパンチを打ち込むスタイルの実戦練習です。
スパーリングもマススパーリングもケガを防ぐためにヘッドギアーをして、スパーリング用の大きめのグローブを着用するのが一般的です。
まとめ
世界戦の約1か月前に行われていた井上尚弥選手vs武居由樹選手のマススパーについてまとめました。
最後までお目通しいただきありがとうございました。