2023年12月に週刊文春は、「一般女性が松本人志さんから性的な加害を受けた」とする文春砲を出しました。お笑い界の頂点に立つ松本人志さんに関するスキャンダルだけに、そのインパクトは絶大。
この報道を受けて、2024年1月8日吉本興業は松本さんが芸能活動を休止すると公式ホームページで発表しました。
この記事では、吉本興業と松本人志さんが活動休止を発表するに至った「経緯」と「その理由」を考えてみました
吉本興業の公式ホームページでの発表
- 文春の記事は事実無根で法的手段に訴えるという方針は変わらない
- 松本人志さん本人からの申し出である。その理由は以下の3点
- 理由1 このまま活動を続ければスポンサー等の関係者や共演者に迷惑をかけてしまうから
- 理由2 様々な記事と対峙して、裁判に注力したいから
- 理由3 裁判との同時並行ではお笑いに全力で向き合えなくなるから
- 活動休止の期間については触れていない
松本人志の今後の活動に関するお知らせ
当社所属タレントである松本人志(以下、松本)につきまして以下のとおりご報告いたします。
はじめに、昨年12月27日以降の様々な報道により、関係者の皆様に多大なご迷惑をお掛けし、また、いつも応援してくださっている皆様に対し、大変なご心配をお掛けしておりますことを深くお詫び申し上げます。
同日発売の週刊誌に掲載された記事に対する当社の認識は、既にコメントを出しているとおりでございます。
しかしながら、その後、当社及び松本だけでなく、お取引先を含めた関係者の皆様に対しても問い合わせ等が相次ぎ、松本のテレビ出演を巡る記事が度々掲載されるなどしておりますところ、このたび、松本から、まずは様々な記事と対峙して、裁判に注力したい旨の申入れがございました。そして、このまま芸能活動を継続すれば、さらに多くの関係者や共演者の皆様に多大なご迷惑とご負担をお掛けすることになる一方で、裁判との同時並行ではこれまでのようにお笑いに全力を傾けることができなくなってしまうため、当面の間活動を休止したい旨の強い意志が示されたことから、当社としましても、様々な事情を考慮し、本人の意志を尊重することといたしました。
突然の活動休止となり、放送局をはじめ関係者の皆様には大変なご迷惑をお掛けすることとなり誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
そして、松本の出演等を楽しみにしてくださっているファンの皆様には更なるご心配をおかけすることとなり誠に申し訳ございませんが、再びダウンタウン松本人志として活動する日をお待ち下さいますようお願い申し上げます。
出典:吉本興業公式ホームページ
突然の活動休止発表の経緯を考えてみた
文春砲の第二弾に耐えられなさそうなので先手を打った
2024年1月8日、「週刊文春」編集部が、編集長のコメントを発表しました。
一連の報道には十分に自信を持っており、現在も小誌には情報提供が多数寄せられています。今後も報じるべき事柄があれば、慎重に取材を尽くしたうえで報じてまいります。
出典:週刊文春
1月9日の午後には、文春オンラインがリリースされる予定です。文春側が事前に吉本興業と松本人志さん側に、「こういう内容の記事を出します。いいですか。コメントありますか」と聞いていると思われます。
吉本興業側が、第二弾の内容を踏まえて、活動休止とせざるを得なかったとも考えられます。
ネットでは、第一弾の文春砲を受けて、「私も被害にあった」「被害にあいそうになった」「こんな話を聞いた」というリーク(たれこみ)が続々ときているという声もあります。
活動休止は本当に本人の意向?
吉本興業は、「休止は本人の強い意向」としていますが、もしかしたら松本さんとしては納得がいっていないのかもしれません。
というのも、自身のTwitter(X)で下記のようにポストしているからです。
事実無根なので闘いまーす。
— 松本人志 (@matsu_bouzu) January 8, 2024
それも含めワイドナショー出まーす。
活動休止としながら「ワイドナショー」には出て、本件を話すと主張。活動休止には、本当は本人は納得がいっていないが、会社側から「ここはいったん活動休止としておこう」と説得されたのかもしれません。その行き違いがこのツイッターに現れてしまった可能性課せあります。
この手の民事裁判は決着までに1~2年はかかるらしい
政治家ユーチューバーの立花孝志さんが、自身のユーチューブチャンネルで裁判について次のように説明されています。
立花さん自身は、訴訟を7本近くかかえており、「裁判には詳しい」と自信満々におっしゃっています。
- 吉本興業側は、「仮処分の申し立て」ではなく「一般裁判」で対応しようとしている
- 本気なら、短期間に対応可能な仮処分で対応したほうがよい。通常裁判は時間がかかりすぎる
- 「裁判に集中するから仕事を休む」という話をこれまで聞いたことはない。弁護士にまかせれば、裁判に割かなければならない時間は少ない。弁護士の打ち合わせだけですむはず
- 一般人なら、裁判で決着もいいが、芸能人なら記者会見や自分のメディアで主張すればよい
- 国民の支持を受けてテレビに出ている芸能人なら、裁判官ではなく国民(世論)に決めてもらえばよい
仕事をしながら裁判に向き合えないことはないかもしれません。ただ、吉本興業の公式コメントにあるように、お笑いに全力を傾けられない、関係者や共演者に迷惑をかけたくない、という気持ちもわかります。
個人的な感想ですが、松本さんはこれまで「仕事(芸能界)はいつ辞めてもいい」とおっしゃっていたので、これを機に「長期間休もうか」という気持ちがあるように思います。こういうことでもなければ、仕事を休めませんからね。
ただ、理由が理由だけに悔しい気持ちが先行しているかもしれません。
女衒と言われてしまったスピードワゴンの小沢さんのコメント
文春に「女衒(ぜげん)」と言われてしまった小沢さんですが、松本さんの活動休止発表を受けて自身及び所属事務所ともコメントは出されていません。
ただ、小沢さんと被害者とされる女性とのラインのスクリーンショットが女性自身にて報道するなど、間接的に「文春の記事は違うよ」と言っているとも言えます。。
ネットニュースなどでは自分の開いた「ホテルでの部屋飲み」に関して、大変な事態になってしまったことについて責任を感じている様子がうかがわれます。ただ、小沢さんも松本さんに頼まれての部屋飲みのセッティングだったかもしれず、小沢さんの本音はわかりませんね。
まとめ
以上をまとめると下記のようになります。
- 吉本興業の声明文とその要約
- 活動休止発表に至った経緯の考察
- 政治家ユーチューバー立花孝志さんの裁判についてのコメント
- 女衒と言われてしまった小沢さんのコメントはないが、ラインのスクショを展開している
最後までお目通しいただき、ありがとうございました。